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2019/01/06 07:51
ヴィンテージ市場でも人気の高い66モデル。
初期のものはデニム生地もビッグE後期モデルと同等で、迫力のある色落ちを楽しめます。
今回、私物の66前期モデルを使ってディティールをチェックしていきます。
諸説ありますが、僕なりの見解で説明をさせてもらえればと思います。
1966年にロゴを "LEVI'S" から"Levi's" に商標登録し、リーバイスは本格的に世界進出を始めます。
それに伴い1936年から導入されていた "赤タブ" も1969年あたりから Levi's ロゴの通称スモール e タブに変更され始めました。
フラッシャーに "©︎1966" と表記があることから 66モデル と呼ばれるように。
前期後期と呼ばれていますが、これは日本だけの呼称になります。
【パッチ】
1970年以降は 501 の印字の上に" CARE 〜 (内側の洗濯表示タグを見よ) "という一文が入ります。
これはフロントポケットのスレーキ周辺に洗濯時の縮み率などを記載したタグやスタンプがあることを示します。
【赤タブ】
この年代までギリギリ刺繍タイプになります。
少し余談ですが、現在僕が先日購入した "デッドストック" から履きこんでいるものが、なかなかレアな "ブランクタブ" になります。
なのでここから" デッドストックじゃないほう" =以前から履きこんでいるもの。と2種類のディティールとを出していきます。
赤タブ以外同じディティールにはなりますが、経年変化も合わせてもてもらえればと思います。
デッドストック(ブランクタブ)
じゃないほう
せっかくなので、並べて比較してみました。
ポケットの上部縫い出しを合わせてみましたが、赤タブ自体の大きさが違いますね〜
あと赤タブの縫い箇所もこの当時、上から○○インチ下げ。もしくは、下から○○インチ上げ!と決まっていなかったのか、
職人さんが雑だったのか興味深い。
ちなみに分かりづらいですが、左のブランクタブの方は少し歪んで縫われています(上が短く下が長い)。
【トップボタン裏】
「6」刻印。
テキサス州エルパソ工場。
【バックポケット裏】
シングルステッチ。
後期モデルになると、チェーンステッチになる。
【トップボタン】
じゃないほう
【小股ボタン】
じゃないほう
【リベット】
じゃないほう
かなりくすんで良い感じに。
【バータック】
黒カンヌキで縫製。
【フロントポケット裏リベット】
じゃないほう
【ウエスト裏】
2つ並べてみました。
上部ステッチはチェーンステッチ。
左は平行ステッチ。
【アウトシーム裏】
シングル×チェーン
ちなみにシングル×シングルという仕様になると、BIG E の年代になります。
赤タブが欠損している場合はここを要チェック!
【コインポケット裏】
チェーンステッチ。
旧い年代になると、セルビッチが付いたり、シングルステッチになることも。
【内側品質表示タグ】
全く解読不能。
じゃないほうは、
8%と記載があるのは、縮率。
赤耳モデルになると10%に変更される。
ここ!今回のブログのお陰で気がついたんですが、
通常 501 という表記の下に工場番号と製造年月の記載となるのですが、
501 ではなくて、510 の表記。
打ち間違い?
その下の3つ並んだ数字
1 4 6 ですが、
1 ・・・1月
4 ・・・1974年
6 ・・・工場番号 「6」はテキサス州エルパソ工場。
という意味合いになります。
なので、じゃないほうは
1974年1月にエルパソ工場で製造されたものになります。
いかがでしたでしょうか。
今回、Levi's 501 66前期のディティールをチェックしてみました。
皆さんも、お手持ちのヴィンテージアイテムを確認してみると面白いですよ。